本を手に取ったとき、「これって初版なのかな?」と気になったことはありませんか。
中古で購入した本や、フリマアプリで見かけた本ほど、初版か重版かが分からず迷ってしまうことも多いですよね。
そんなときに役立つのが、本の一番後ろにある「奥付」です。
奥付の見方が分かるようになると、初版か重版かを落ち着いて判断できるようになります。
この記事では、初心者の方でも迷わず確認できるように、奥付の基本から見分け方のコツまでをやさしく整理して解説します。
最初に結論|奥付で初版・重版を見分ける一番簡単な方法

結論からお伝えします。
奥付に「第1刷」と書かれていれば、初版である可能性が高いです。
一方、「第2刷」「第3刷」と続いていれば、その本は重版(増刷)されたものです。
そして「初版第◯刷」という表記は、初版の中で何度刷られたかを示しています。
このルールさえ知っておけば、ほとんどの本は迷わず判断できます。
ここからは、初心者の方でもゆっくり読み進めながら確認できるよう、奥付の仕組みや見分け方を丁寧にまとめていきますね。
結論だけ知りたい人向け30秒チェック
奥付に「第1刷」と書かれている → 初版である可能性がとても高いです。
この表記は、その本が最初に市場へ送り出されたタイミングを示していて、本好きの方にとっては小さな発見ポイントにもなります。
奥付に「第2刷」以降と書かれている → 同じ内容のまま増刷された、いわゆる重版の本です。
増刷されるということは、読者からの支持が高かったり、在庫がなくなったりして、もう一度印刷されたということを意味します。
「初版第◯刷」という表記は、初版の中で何度印刷されたかを示すものです。
たとえば「初版第3刷」であれば、初版の内容をそのままに、3回目の印刷が行われたという意味になります。
同じ“初版”でも刷数が違うことで、本の流通した時期や背景が少し見えてくることもあり、読み解く楽しさが広がります。
「第◯刷」「初版第◯刷」の基本ルール
「◯刷」という数字は、その本が何回目に印刷されたかを分かりやすく示す目印です。
1回目なら第1刷、2回目なら第2刷というように、刷を重ねるごとに数字が増えていきます。
「初版第1刷」は、その本が世に出た最初の状態で、コレクション目的の方から特に好まれることが多いです。
「初版第2刷」は、初版の内容を変えないまま再度印刷したものを表します。
初版が人気で売れ行きが好調だった場合に発生することもあり、数字が増えるほど、どれだけ読者に届いたかの“軌跡”を感じられるのも魅力です。
このように、版と刷の数字は、本の歩みを知る小さな手がかりにもなります。
奥付の基本解説|表記の意味と押さえるべきポイント

奥付は、本の最後の方にある小さな情報欄です。
ここには、本の発行日や印刷日、版、刷などの大切な情報がまとめられています。
奥付とは何か?役割と基本的な考え方
奥付は、本に関する「名札」のような存在で、本の一番後ろに静かに置かれた情報の宝箱のような部分です。
普段は気にせず読み進めてしまう方も多いのですが、実はその本の背景を知る大切な情報がぎゅっと詰まっています。
いつ発行された本なのか、誰が発行したのか、どこの印刷所で印刷されたのかなど、読み手が普段あまり意識しない部分まで丁寧に教えてくれます。
また、同じタイトルの本であっても、発行された時期や印刷回数によって状態が異なることがあります。
奥付を見ることで「この本はいつの時代に読まれていたものなのか」「どれくらい印刷されたのか」など、小さなストーリーを優しく読み解くことができます。
本をコレクションしている方はもちろん、古書を選ぶときや、贈り物として本を選ぶ際にも役立つ、頼もしい存在なのです。
奥付に書かれる主な項目一覧(発行・刷数・印刷日など)
・発行日(本が公式に世に送り出された日を示します)
・印刷日(実際にその本が印刷機で刷られた日で、発行日より少し前になることが多いです)
・版数(初版・改訂版・新版など、内容に手が加えられたときに更新される番号です)
・刷数(第◯刷:同じ内容をどれくらいの回数印刷したかを表す数字で、人気の高さを感じられることもあります)
・出版社名(本を発行した会社で、版元とも呼ばれます)
・印刷所(実際に印刷作業を担った工場の名前で、古書の価値判断で注目されることもあります)
これらは一つひとつが本の歴史を静かに語ってくれる重要な要素で、順番に読み取っていくことで、その本がどのような流れを経て手元に届いたのかが見えてきます。
特に初版・重版の判断では「版数」と「刷数」が大きな鍵になりますが、発行日との組み合わせを見ることで、より確実な判断がしやすくなります。
「版」と「刷」の違いを初心者向けに整理
「版」は内容に大きな変更が加わったときに更新され、本そのものが“新しい姿に生まれ変わる”イメージです。
たとえば誤字の修正だけでは変わらないこともありますが、情報が大きく書き換えられたり、構成が調整されたりすると、新しい版として扱われます。
「刷」は、内容を変えずに同じ版を何度も印刷する際に増えていく数字で、本がどれだけ読まれているかの小さな目安にもなります。
人気のある本ほど刷が重ねられ、数字を見るだけで“多くの人に届いた本なんだな”と想像できるのも楽しいポイントです。
奥付表記で誤解しやすいポイントと注意点
「初版第◯刷」を「第◯版」と読み間違えてしまうケースはとても多く、特に慣れていない方ほど数字だけを見て判断してしまいがちです。
版(内容の更新)と刷(印刷回数)は似ているようで全く違う意味を持つため、落ち着いて文字を丁寧に読み取ることが大切です。
特に中古本を探している場面では、この読み間違いが原因で意図しない状態の本を選んでしまうこともあるため、ゆっくり確認する習慣が役立ちます。
初版・重版・改訂版の違いを一度で整理【用語混乱防止】

本の状態を正しく判断するためには、まず用語を整理しましょう。
初版と重版の違いを一言で説明すると
初版は、その本が最初に発行されたバージョンです。
この“初めて世に出た瞬間”には、著者の思いや当時の出版事情がそのまま閉じ込められていて、本の歴史を語る大切な起点にもなります。
手に取った本が初版だったと知ると、少し特別な気持ちになる方も多いですよね。
重版は、初版の内容を変更せず、同じまま再び印刷されたものです。
つまり、内容自体は変わっていませんが、読者からの支持が高かったり、在庫がなくなったりして「もう一度印刷が必要になった」という状況を示しています。
重版がかかるということは、本が多くの人に届いた証でもあり、人気の高さを感じられるポイントでもあります。
同じタイトルでも、初版と重版では流通したタイミングが違うため、本の背景を読み解くうえでちょっとした手がかりにもなるんですよ。
改訂版・新版・増補版とは何が違うのか
改訂版や新版は、内容に修正や追加が行われたものです。
元の内容を維持しながら、読者のニーズや時代の変化に合わせて情報が更新されていることが多く、より読みやすく、そして新しい価値を届けるために丁寧に整えられています。
たとえば誤字の修正だけでなく、章の構成が見直されたり、説明が優しく書き換えられたりすることもあり、同じタイトルでも印象や読み心地が大きく変わる場合があります。
新版になると、デザインが変わったり内容が大幅に追加されたりすることもあり、同じ本でも“別作品のように感じられる”こともあるほどです。
増補版は、新しい情報や追加ページが加えられた状態を指します。
特に専門書や実用書では、時代に合わせた補足情報や最新のデータが増え、より実用的な内容に仕上げられているケースが多く、読み手にとっては嬉しいアップデートになります。
初版では触れられていなかった解説が追加されていることもあり、より深く学びたい読者にとって魅力的なバージョンとなることが多いです。
奥付ではどこに違いが表れるのか
版が変わる場合、奥付に「第◯版」と表示されます。
この数字を見るだけで、内容が新しくなったかどうかを簡単に見分けることができます。
たとえば「第2版」と書かれていれば、初版から内容に修正や追加があったというサインです。
また、版が更新されると発行日も変わることが多く、発行日の並びを見比べることで、本がどのように進化してきたのかをやさしく読み解くこともできます。
内容が変わっているかどうかの目安にもなります。
初版と重版の違いを見抜く方法【実践ステップ】

ここからは実際の本を見ながら進められるよう、具体的な手順をまとめています。
まず確認する3つの場所(奥付・カバー裏・本文前後)
最初に奥付を確認し、次にカバー裏や本文の最初のページも見ていきましょう。
奥付だけに情報が載っていると思われがちですが、実は別のページに小さく補足が記載されていることもあります。
たとえば、カバー裏に「◯年◯月◯日 第◯刷発行」と書かれていたり、本文の冒頭に初版発行日のみが記載されている場合もあります。
出版社によって表記のスタイルが違うため、「本の後ろだけを見ればOK」と決めつけず、ゆったりと数ページを見渡してみると安心です。
中には、巻末に別刷りの追記ページが挟まれていることもあり、こうした細かい部分を確認すると判断の精度がぐっと上がります。
刷数・発行日の読み取り方(判断フロー付き)
「発行日」→「版数」→「刷数」の順に見ると、迷いにくくなります。
まず発行日を見て、その本がどのタイミングで世に出たものかを把握しましょう。
次に版数を確認することで、内容が更新されているかどうかの目安が分かります。
最後に刷数をチェックし、同じ版がどれだけ印刷されたかを読み取っていきます。
刷数が1なら初版の可能性が高いですが、例外もあるため複数の情報を組み合わせて判断することがポイントです。
この順番を習慣にしておくと、どんな本でも落ち着いて確認できるようになります。
改訂・増補がある場合の考え方
内容が変わっている可能性があるため、奥付の版表示を丁寧に読みましょう。
単なる追記なのか、章全体が書き換わっているのかによって、読者が受け取る印象も大きく変わります。
特に増補版では「付録が増えている」「資料ページが追加されている」など、初版とは違う特徴を持つケースもあります。
気になる場合は、初版と増補版を並べて見比べると違いが分かりやすくなりますよ。
見た目で判断する方法は使える?注意点まとめ
紙質の違いや印刷の濃さの違いは、あくまで補助的な判断材料です。
見た目が少し違うだけで新版だと思い込んでしまう方もいますが、紙質は印刷所や印刷時期の違いで変わることもあります。
そのため、見た目だけで判断するのではなく、必ず奥付で確認することをおすすめします。
特に中古本の場合、保管状態の違いで紙の色味が変化していることもあるため、判断は慎重に行いましょう。
奥付チェックリスト【保存版】

初めての方でも迷わず確認できるよう、チェックリストをまとめました。
ステップ1|奥付の場所を確認する
本の最後の数ページをゆっくりめくって探します。
奥付は必ずしも同じ位置にあるとは限らず、出版社によって配置が微妙に異なることがあります。
ページの下の方に小さく書かれている場合もあれば、独立したページとして丁寧にレイアウトされていることもあります。
本の構成によっては広告ページが続いた後に現れることもあるため、焦らずゆっくりめくっていくのがおすすめです。
特に古い本ではデザインが独特で、奥付の位置が分かりにくい場合があるので、急がず丁寧に確認してみてくださいね。
ステップ2|刷数・発行日の表記を読み取る
数字の並びを一つずつ確認します。
「第1刷」「初版」などの文字がヒントになります。
また、発行日と印刷日の並びは、本がどのようなタイミングで作られたのかを知る手がかりになります。
刷数だけで判断しようとせず、日付との組み合わせを見ることで、より落ち着いて判断できます。
とくに複数回印刷されている本では、印刷日の更新だけ行われている場合もあるため、順序よく確認することが大切です。
ステップ3|判断に迷ったときの追加確認方法
カバー裏や出版社の公式サイトを確認することで、より確実に判断できます。
カバー裏には、奥付とは別に発行情報が記載されていることがあり、初版かどうかを裏付ける材料になります。
また、出版社の公式サイトには、その本が何刷まで発行されているか、現在の版がどれなのかを掲載していることもあります。
古書店で迷ったときはスマートフォンで確認できるため、覚えておくと便利です。
NG判断例と間違えやすいサイン一覧
数字だけにとらわれず、必ず文言を読み取ることが大切です。
「数字が小さい=初版」と思い込みがちですが、版と刷の意味を取り違えてしまうと誤った判断につながります。
また、紙の色や経年劣化の具合で初版かどうかを判断しようとするのも誤りです。
見た目は保存状態によって大きく変わるため、奥付の情報を軸に判断する習慣を持つと安心です。
ケース別で確認|奥付表記から判断する実例

具体例を見ることで、ぐっと判断しやすくなります。
ケースA|初版と判断できる典型パターン
発行日と第1刷が一致しているパターンです。
この状態は、もっとも分かりやすく“初版らしさ”を感じられる例で、本が最初に市場へ送り出された姿に近いと言われています。
発行日が最初の発行タイミングを示し、第1刷が初回印刷を示すため、この2つがそろっていると本の“誕生の瞬間”を手にしているような特別感があります。
特に収集目的の方にとっては大切なポイントで、奥付の組み合わせを見るだけで価値の判断材料にもなります。
ケースB|重版(増刷)のよくある表記例
第2刷や第3刷など、数字が増えている状態です。
この数字の増え方は、その本がどれくらい読者に支持されてきたかを示す一つのサインでもあります。
人気のある本ほど刷数が重ねられ、同じ内容が何度も印刷されて多くの人の手に渡っていることが分かります。
発行日と刷数の組み合わせを見ることで、どのタイミングで増刷されたのか、流通の背景もふんわりと読み取れるようになります。
ケースC|改訂・増補が入っている場合
「第2版」などの表記があれば、内容が変更されているサインです。
改訂版は、単なる追印ではなく、内容に手が加えられた“進化版”と言える存在で、初版からの違いを知りたい方には特に注目ポイントです。
増補版の場合は、章の追加や補足ページの挿入など、より詳しく学べる構成になっていることがあります。
こうした表記を見つけたら、その本がどのように改良されてきたのかをゆっくりたどってみるのも楽しいですよ。
よくある誤判例と正しい見直し手順
見間違いを防ぐために、ゆっくり確認することが大切です。
特に版と刷の数字は似ているため、慌てて判断すると誤読につながりやすいポイントです。
迷ったときは、一度深呼吸して、発行日→版数→刷数を順番に確認し直すだけで、冷静に判断できるようになります。
シンプルな手順ですが、何度も重版された本を扱うときほど、この“見直しの習慣”が役立ちます。
こんなときはどうする?判断に迷いやすい実践シーン

本を見ていて「あれ?」と思ったときの参考にしてください。
判断に迷う瞬間は誰にでもありますが、いくつかの落ち着いたチェックポイントを覚えておくと安心して確認できます。
同じ本なのに奥付表記が違う場合
別のタイミングで印刷された可能性があります。
たとえば、同じタイトルで同じ版を持つ本でも、印刷が行われた時期が違うだけで奥付表記に差が出ることがあります。
これは、在庫が少なくなったタイミングで必要部数だけ追加印刷される“部分増刷”が行われるケースも多いため、必ずしも内容の違いを意味するわけではありません。
また、出版社が流通在庫の都合に合わせて増刷を行うこともあり、結果として奥付表記だけが異なることもあります。
気になるときは、発行日・印刷日・刷数の3つを組み合わせて読むと、より落ち着いて判断できます。
刷数が書かれていない本を見たとき
出版社によっては刷数を表記しないこともあります。
特に昭和以前の古書や、規模の小さい出版社の作品では、刷数の記載を省略する文化があったため、表記がないこと自体は珍しくありません。
その場合は、発行日や版の情報、さらにはデザインや表紙の変遷など他の要素を手がかりに判断していきます。
どうしても迷うときは、同じ作品の別の奥付例をネットで検索して、照らし合わせるのも1つの方法です。
電子書籍・オンデマンド印刷本の場合
紙の奥付がないため、電子書籍の情報欄を確認します。
電子書籍では、発行日や更新履歴が明確に記録されていることが多く、小さな改訂が行われた際にも履歴が反映されるため、紙の本より追跡しやすい利点があります。
オンデマンド印刷本では、印刷日が購入のたびに変わる場合がありますが、内容は版情報に依存しています。
そのため、確認すべきポイントは「版数>発行日>印刷日」という順番になり、印刷日は判断材料としては優先度が低めです。
こうした形式の違いを理解しておくと、電子版やオンデマンド版でも迷わずチェックできるようになります。
なぜ重版が発生する?印刷・流通の背景をやさしく解説

重版の裏側を知ると、判断しやすくなります。
重版は単なる追加印刷というより、出版物がどれほど読者から支持されているかを示す重要な指標でもあります。
人気の高い作品や、長く読み継がれる作品では何度も重版がかかり、そのたびに奥付の日付が更新されることもあります。
重版がかかる主な理由(需要と在庫の関係)
需要が大きいと、在庫が不足して追加印刷が行われます。
本が売れるスピードは予測が難しく、特に話題作やメディアで紹介された本は突然注文が集中することがあります。
出版社は在庫が減ってきたタイミングで増刷を決定するため、重版は「必要に応じて行われる補充」と考えるとイメージしやすいです。
出版社側の判断フローと用語整理
出版の流れを知ることで、奥付への理解も深まります。
出版社では「発行部数・在庫数・流通状況」を定期的にチェックし、必要に応じて増刷を決定します。
このとき使われる用語として、以下のものがあります。
・増刷 … 内容そのままに再印刷すること。
・改訂 … 内容の一部を修正すること。
・新版 … 全体を大きく作り直したときの呼び方。
これらを理解しておくと、奥付の数字を読むときの迷いが少なくなります。
初版・重版と流通・販売の関係
流通の段階で重版が行われることもあります。
書店からの注文が増え、既存の在庫では足りないと判断されたタイミングで増刷が決まることもあり、奥付に反映される数字は出版現場の動きそのものを映しているとも言えます。
売れ行きが良ければすぐに重版されることもあり、逆に増刷が行われないまま長期間流通する本もあるため、奥付表記は本の“歩み”を知る貴重なヒントになります。
知っておくと判断が楽になる基礎知識
奥付を読む際の小さなヒントになります。
たとえば「印刷日が複数行並んでいる場合は、増刷の履歴である」など、知っているだけで迷いが減るポイントがいくつかあります。
また、版情報と刷数の両方を見ると、本がどんな経緯で作られ続けてきたかが自然と見えてきます。
こうした基礎知識を少しずつ積み重ねることで、初めての方でも安心して判断できるようになります。
奥付を読む際の小さなヒントになります。
よくある疑問と対処法【FAQ】
迷いやすいポイントをまとめました。
奥付がない・読めない場合の考え方
古い本では奥付が省略されていることもあります。
そのため、奥付が見当たらないからといって不安にならなくても大丈夫です。
出版年代が古い本ほど、表記のルールが現在とは異なっていることも多く、奥付そのものが存在しないケースも珍しくありません。
また、紙の劣化や欠損により文字が読み取りづらくなっている場合もあります。
そのようなときは、カバーに記載された情報や、本文前後にある発行ページを見たり、巻末の紹介文などから年代のヒントを得ることもできます。
複数の情報をゆっくり照らし合わせることで、ある程度の判断ができるようになります。
表記が曖昧なときの判断基準
無理に決めつけず、複数の情報を照らし合わせましょう。
たとえば「初版」「第◯刷」のどちらか一方しか表記がない場合でも、発行日や装丁の違い、印刷日の並びから総合的に判断できます。
さらに、章扉のデザインや紙質の違いが印刷時期を示す手がかりになることもあります。
判断材料が少ないときほど、急がずに「分かる部分」から積み上げていくことが大切です。
ネット購入・フリマ出品時のチェックポイント
出品写真で奥付を確認しておくと安心です。
可能であれば「奥付のアップ写真」「カバー裏」「発行日の見えるページ」などを事前にお願いすることで、購入後のミスマッチを防げます。
また、同じタイトルでも版や刷が異なる場合があるため、写真が少ない出品は慎重に判断するのがおすすめです。
出品者が詳細を把握していないケースもあるため、気になる場合はやさしく質問してみましょう。
混同しやすい用語一覧と正しい意味
初版・初刷・新版などの違いをまとめます。
特に「初版=初刷」と誤解されやすいですが、初版の中にも第1刷・第2刷…と複数存在します。
また、「改訂版」「新版」「増補版」は内容に手が加えられた状態を指し、単なる刷の違いとは別ものです。
これらの用語を整理しておくと、どんな本に出会っても落ち着いて判断でき、自信をもって選べるようになります。
初版・重版を判断するときの考え方の軸
完璧でなくても、落ち着いて判断できるようまとめました。
完璧に断定しなくてよいケース
初版・重版の判断は、必ずしも白黒はっきりつける必要はありません。
あくまで目安として捉えて大丈夫です。
奥付の表記は出版社や年代によって差があるため、情報が少し足りないだけで判断が難しくなることもあります。
その場合でも、「初期の印刷っぽい」「後から刷られた可能性がありそう」といった、やわらかな理解で問題ありません。
無理に結論を出そうとしないことが、安心して本と向き合うコツでもあります。
「初版の可能性が高い」と判断してよいライン
刷数が「1」と表記されている場合は、初版である可能性がぐっと高まります。
これは多くの出版社で共通して使われている表記ルールのため、基本的な判断軸として安心して使えます。
もちろん例外はありますが、一般的には「第1刷=初版の初回印刷」と考えて問題ありません。
発行日が最初の刊行時期と一致していれば、さらに判断しやすくなります。
また、「初版第1刷」と明記されている場合は、初版としての条件がそろっていると受け取って差し支えありません。
無理に結論を出さない方がよい場面
奥付の情報が欠けているときや、発行・増刷の履歴が複雑な本は、はっきり断定できないことがあります。
たとえば、刷数が省略されている本や、印刷日のみが更新されているケースでは、一般的なルールが当てはまらないこともあります。
そのような場合は「判断保留」で大丈夫です。
初版・重版の判断は生活に直結するものではないため、迷った場合は無理に結論づけず、
発行日・版・刷など複数の手がかりをゆるく組み合わせる程度で十分役立ちます。
初版・重版を知っておくと役立つ意外な場面
ちょっとした知識ですが、日常のさまざまなシーンで活躍します。
コレクション・保存目的での考え方
初版は、コレクションとして価値を感じやすいポイントになります。
特に好きな作家の著作や、思い入れのある作品の場合は、初版であること自体が一つの魅力になります。
初版は、その本が最初に世に出たときの状態を保っているため、当時の装丁や表現、雰囲気をそのまま味わえる点が特徴です。
時代背景や出版当時の空気感を感じられるのも、保存目的で初版を選ぶ楽しさの一つです。
記念に残したい本や、長く手元に置いておきたい一冊であれば、初版かどうかを確認することで、より愛着を持って保管できるようになります。
手帳やノートに奥付の内容を簡単にメモしておいたり、読了日と一緒に書き残しておくと、後から見返したときに思い出としても楽しめます。
贈り物・記念品として選ぶときの視点
本を贈るとき、「初版を選んだよ」とそっと伝えるだけで、相手にとって特別感が増すことがあります。
誕生日や記念日、節目の出来事に合わせて本を選ぶ場合、初版であることが“気持ちを込めた選択”として伝わりやすくなります。
内容だけでなく、その本の背景や最初の一歩を贈るような感覚が生まれるのも、初版ならではの魅力です。
相手が本好きであれば、初版という点に喜びを感じてもらえることも多く、さりげない心配りとして印象に残りやすくなります。
整理・手放し時の判断材料としての使い方
本棚の整理をするとき、初版かどうかを確認すると、手放すか迷ったときの判断材料になります。
すべてを感覚で決めるのではなく、「初版は残す」「重版は次の人に譲る」といった基準を作ることで、整理の時間も落ち着いて進められます。
また、初版であることが分かっている本は、後からもう一度読み返したくなったり、思い出として保管しておきたくなることもあります。
こうした基準を持っておくと、本との付き合い方がより自分らしいものになっていきます。
まとめ|奥付を見れば初版・重版は落ち着いて判断できる
難しそうに感じる奥付ですが、基本のポイントさえ押さえれば、誰でも落ち着いて判断できます。
この記事の要点まとめ
・第1刷 → 初版である可能性が高い
最初に印刷されたタイミングを示すため、判断の軸としてもっとも分かりやすいポイントです。
・第◯刷 → 同じ内容の増刷版
内容は変わっていませんが、読者の需要に応じて再び印刷されたことを表します。
・第◯版 → 内容が更新された改訂版
誤字修正や情報追加など、本文に何らかの変更が加えられたサインになります。
・発行日×版×刷を組み合わせると精度アップ
どれか一つだけで判断するよりも、複数の情報を合わせて見ることで、より落ち着いた判断ができます。
日常で使える確認フローの活用方法
-
奥付の位置を確認する
本の最後のページ付近を中心に、ゆっくりめくって探します。 -
発行日 → 版 → 刷 の順で読む
この順番を意識するだけで、情報が整理しやすくなります。 -
カバー裏や本文前後も軽くチェック
補足的な発行情報が書かれている場合もあるため、見落とし防止になります。 -
分からなければ保留でOK
無理に断定せず、そのままにしておいて問題ありません。
この流れを習慣にしておくと、初めての本でも慌てずに確認でき、どの本でも落ち着いて判断できるようになります。
初版・重版を正しく見分けられるようになるメリット
初版か重版かを落ち着いて判断できるようになると、本選びがぐっと楽になります。
古書店巡りやフリマアプリの閲覧も楽しみが増え、贈り物やコレクションの幅も広がります。
奥付を読むことは、小さなスキルですが本の世界をより深く味わうきっかけになりますよ。